PET診療について– PET Clinic –

PET診療について

PET検査について

当施設では、陽電子放出断層撮影(PET:Positron Emission Tomography)を用いて、疾患の早期診断や病態評価、治療効果判定を行っています。PET検査では、放射性同位元素(11C、18Fなど)で標識されたPET薬剤を投与し、その体内分布を画像化することで、臓器や組織の機能変化を高精度に評価することが可能です。

院内製造によるFDG注射液の提供

当施設では、院内に設置されたサイクロトロンおよび自動合成装置を用いて、[18F]FDG([18F]フルオロデオキシグルコース)注射液を製造しています。[18F]FDGは、ブドウ糖類似物質であり、がんの診断や脳、心臓疾患の評価など、幅広い臨床・研究分野で利用されています。

半減期が110分と短いため、製造から使用までの時間管理が重要です。院内の製造施設にて月曜日から金曜日まで毎日製造し、高収量で高純度の製剤を安定的に供給し、PET検査を実施しています。

専用PET薬剤を用いたPET検査

当施設では、アルツハイマー病などの認知症診断として[18F]ビザミル([18F]フルテメタモル)注射液を使用したアミロイドPET検査を実施しています。[18F]ビザミルは、脳内のアミロイドβプラークの蓄積を可視化することができ、早期診断や治療効果に有用です。

さらに、初発の悪性神経膠腫(グリオーマ)が疑われる患者に対して、[18F]アキュミン([18F]フルシクロビン)注射液を使用したPET検査を実施しています。この検査は、腫瘍の可視化を目的としており、MRI画像と合わせて、腫瘍の摘出計画の補助として活用されます。

[18F]ビザミル注射液、[18F]アキュミン注射液は、いずれも日本メジフィジックス株式会社が製造・販売するPET薬剤です。製剤の特性上、事前の準備が必要です。そのため、PET検査日はあらかじめ当院で指定された日程に限られます。ご希望の日時に添えない場合がございますので、あらかじめご了承ください。

PET-CTカメラ

PET-CTカメラ

代謝物分析室

操作・読影

安静室

待機室1・2

処置室

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